低用量ピル(OC)

低用量ピル(OC)とは

女性ホルモンのはたらきを利用した経口避妊薬です。
副作用を少なくするためにホルモンの量を避妊効果が得られる最低限量まで低用量化されていますが、正しく服用した場合は安全で確実な避妊効果が得られます。 月経周期が一定になるためスケジュールが立てやすくなるといったメリット以外にも、その他の色々な効能があります。

低容量ピル(OC)のしくみ

低用量ピル(OC)の避妊以外の効能

ピルには比較的安全で高い避妊効果のほかに、次のような効能があります。

  • 月経困難症(月経痛)の軽減
  • 過多月経の方の月経血量の減少
  • 月経不順の改善
  • 子宮内膜症の予防と改善
  • 月経前症状(PMS)の軽減
  • にきび、多毛などの改善
  • 更年期症状、骨粗鬆症の予防
  • 卵巣がんの予防
  • 卵巣嚢腫の減少
  • 子宮外妊娠の減少
  • 乳房良性疾患の予防
  • 子宮体がんの予防
  • 大腸がんの発生リスク低下

低用量ピル(OC)の副作用

服用しはじめて最初の数日間は吐き気やむかつき、頭痛、むくみ、乳房の痛みなど、妊娠初期に似た症状が起こることがあります。
体が慣れるまでの一時的なものとなり、少量の不正出血が起こることもありますが、たいていは4~5日でおさまります(多くとも2~3シートで症状はなくなります)。当院ではこのような副作用を極力抑えるため、定期的な診察・検査を行い、安心して服用していただけるよう努めています。副作用が気になる場合はお気軽にご相談ください。

吐き気・むかつき・乳房のはり・痛み
頭痛・偏頭痛・下腹部痛・下痢・むくみ・体重の増加 など

低用量ピル(OC)を服用できない方

ピルは女性ホルモンが主成分の薬であるため、乳がんなど女性ホルモンに由来する病気にかかっている・かかったことのある方は服用することができません。また、ピルの成分であるエストロゲンに血液を固まりやすくさせる特性があるため、血栓症のリスクが高くなる可能性のある方も服用できません。

【ピルを服用できない方】

  • 重い持病のある方
  • 原因不明の不正出血のある方
  • 高血圧の方
  • 静脈血栓症などの病気にかかったことがある方
  • ひどい偏頭痛のある方
  • 35歳以上で1日に15本以上喫煙される方
  • 乳がん、子宮体がんの疑いがある、またはかかっている方
  • 妊娠中、出産後6週間以内、授乳中の方

煙草と低用量ピル(OC)の組み合わせは、危険!

健康で煙草を吸わない方にはピルの服用によって血栓症を引き起こすリスクはほとんどありません。
しかし、低用量ピルを服用しながらの喫煙は血栓症や他さまざまな疾患のリスクを非常に高めます。

日常生活・行動 10万人の女性が1年間に死亡するリスク
日常生活・行動 1
妊娠・出産 6
家庭内の事故 3
交通事故 8
喫煙 167

OC服用と日常生活・行動におけるリスクの比較
日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」より

低用量ピル(OC)について、よくあるご質問

Q.ピルをやめれば、妊娠することはできますか?

低用量ピルの服用を中止して、すぐあとの排卵から妊娠が可能です。
長期間服用することによって性周期の回復が見込める上、低用量ピルには不妊の原因となる卵管内や骨盤内の感染症も防ぐ効果があります。

Q.飲み忘れた場合、どうすれば良いですか?

避妊効果を維持するためには、一日一錠をきっちり服用することが重要です。
飲み忘れてしまった場合の対処法はどの時期にどの期間飲み忘れたか等によって異なります。詳しくは以下をご覧ください。

■ Case1 実薬を飲み忘れた
■ Case2 偽薬を飲み忘れた

飲み忘れた偽薬は捨てて、その日の分を服用してください。

偽薬は、休薬の日数をカウントするため、またお薬を飲む習慣づけのために飲んでいただきます。
決められた通りに服用してください。